Blog

まよ日が記かく

1月22日 内向きに発信に求める刺激

先週末の土曜日、新庄市のフリーペーパー「にゃー」と雑誌ソトコトのトークライブ「ソトコト編集長 指出一正氏と考える 「これからの地方の生き方」(主催・最上のくらし舎)を聴きに行った。

年末にリトルプレスの特集が組まれていた雑誌ソトコト。その中でも「季刊にゃー」は大きく取り上げられている。地域の情報を外に発信するのではなく、内向きに(地域に住んでる人向けに)、ちょっと違った目線で編集して見せることで、住民の心に新しくあたたかなざわつきを起こす、そんな役割の重要性が、前半のトークセッションでは交わされた。

全国で様々なかたちで発行される定期刊行(一部不定期)の小冊子を「リトルプレス」という。

中でも、地域情報を紹介する小冊子はとても多く、みなさんも旅先などで手に取った経験が少なからずあると思う。

ただ、それらの小冊子をソトコト編集長が分類したとき、観光パンフレットの延長線上にある旅のお客様向けの冊子づくりを「横向きの発信」。地域に住んでいる人が関心を持って読みながら愛着の醸成に繋がっていく冊子作りを「内向きの発信」。と分けているそうで、季刊にゃーのように、地域の人向けに出す冊子(内向きの発信)が、今後は大きな力を発揮していくとのことだった。

ただし、重要なのは内向きな情報を発信をする際に、他人に気を使いすぎて表現が制限されてしまっては面白いものは作れないとのことだ。

にゃーはその表現の自由がとても良いバランスで作られているとのことでした(ざらつき感って表現されていた)。公共性と編集された嗜好性とのバランスだ。

情報を編集して伝えるということは、受け取る人によって好みが生じる。全ての人を刺激しないように表現する方法も無いことはないが、それだけを好んで見てもらうことは難しい。

編集は料理の味付けのようなもので、好んで見てもらうことは、それなにり好まない人もつくることになる。だからこそ、いろんなテイストの編集があり、1つの雑誌の中にも味付けが違う編集が混在しているのだ。

地域で出す小冊子の目的は「好んで見てもらうこと」である。間違っても「発行すること」ではない。その目的にたどり着くまでの道づくりが編集である。

すべての人を刺激しないように気を使うべきかに囚われて、好き生み出せる表現の遊び心が鈍らないように、僕は心がけていきたい。

▲ソトコト2017年5月号では、僕の考える地域の編集術も載っています。

▲2018年1月号はリトルプレス図鑑「季刊にゃー」も載っています。

PAGE TOP