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まよ日が記かく

【レポ】棚田で水中除草ロボットを動かすイベントやりました。

まもなく小学生の授業にもプログラミング導入されようとしていますが、まよひが企画がある山形県朝日町も含め、中山間地域の資源を活かすためには、そのプログラミングを活かして「作業ロボット」のような存在が必要不可欠だと感じています。

◾️朝日町でエンジニアと出会う

そんな中、地元・朝日町でたまたま出会った日産のエンジニア中村さんが、田んぼのための除草ロボットを異業種の仲間と開発しているとのことで、実際その開発の話と?ロボットのデモを見せて貰うイベントを開催することにしました。

▲今回のゲスト・中村哲也さん。自動車メーカーエンジニアで、除草ロボットの開発を有志でおこなっている。写真は会場であるゲストハウス松本亭一農舎に前泊してもらったので、朝一緒に釣りにいったら、けっこう大物のブラックバスを釣り上げたところ。

中村さんは朝日町の古民家を仲間と一緒に改修しながら、月一度くらいのペースで朝日町にに滞在している「伝えるプロジェクト」のメンバーのひとりです。

昨年、改修中のお宅に遊びに行った際に知り合いました。

「田んぼで除草してくれるロボつくる実験しているんですよー」

なんて気軽に話す中村さん。棚田での米作り4年目を迎える僕はすぐさまそれに飛びつき、ぜひうちの田んぼでも導入したいとお話ししました。

▲まよひが企画の仲間と耕作している田んぼは、日本棚田100選のひとつ椹平の棚田にあります。

◾️時すでに遅し〜田んぼの除草の必要性〜

とはいえ、田んぼの除草にはタイミングがあります。

基本的には田植え(うちは5月下旬)の直後から1ヶ月くらいの間に行います。中村さんは月に1回くらいのペースで町に来ているのですが、なかなかタイミングが合わず7月に。

なので今年はデモイベントとして、来年の田植えに向けての改良案などを考える勉強会にしようということになりました。


ちなみに、田んぼは雑草との戦いです。

畔の雑草はコメにつく虫の繁殖をたすけてしまいますし、田んぼの中の雑草は稲と栄養を奪い合う上、収穫時の邪魔にもなります。

今回は田んぼの中の除草作業をロボットで行うのですが、普段はこの除草を農薬に頼っています、もしも除草がロボットで自動化ができれば、農薬のコスト分を抑えることができるうえ、減農薬という付加価値もつけることができるかもしれないのです。

◾️講義「田んぼの除草ロボの話」

7月16日(日)朝9:30。

釣りから戻って朝ごはんを食べたあと、除草ロボットの講義を開始。

この日のイベントには遠くは静岡から泊まりに来たゲストハウスのお客様や、日本棚田学会の学会員さんなど、バラエティーに富んだ参加者があつまりました。

なんといっても気になる除草ロボの形ですが。

ここでやっと、除草ロボの全貌が明らかに!!

こちらが水中除草用アイガモ型ロボット『iGAM11』です!!

そう、除草ロボットとはアイガモのように田んぼの中を泳ぎ回る、お掃除ロボ「ルンバ」のようなロボットだったのです。

さて、これで除草できるのかという話になりますが。ここで今回の講義の要点をまとめると

  1. 除草とは何か?
  2. 駆動とバッテリー
  3. アイガモとの違い

の3つの話にがあり、順をおってご紹介していきます。

<除草とは何か?>

まず、最初にこのiGAM11(以後アイガモロボ)を見て思うのことは、どうやって草を刈るのか?ですが、実はここがポイントで、アイガモロボは草を刈りません。

水を濁して、雑草の光合成を阻害することを目的に設計されているのです。

除草とはすなわち、田んぼ内の雑草の発生を取り除く行為。ゆえに、水中の微細な芽の段階で水を濁し、太陽光を遮断することで発生の段階で防ぐというスタイルなのです。

泥をかき混ぜやすいように作られたローラー状のスクリュー。この回転で進みながら水を濁していきます。

ちなみに、苗は植えた段階から水の上に葉がでているため、光合成を阻害される心配はありません。

また、アイガモロボのバンパー(黒い部分)とスクリューは苗を巻き込んでも傷めない仕様になっており、苗の上を通過しても、自然と苗は起きてくる仕組みになっています。

<駆動とバッテリー>

アイガモロボはスクリューを回す二つのモーターで稼働しており、それを動かす電気は内臓のバッテリーに蓄電されています。

これでおよそ4時間ほど駆動できるそうです。

ただ、現在開発中のソーラー充電ステーションがあり、それと連動した非接触充電(近くに行くだけで充電できる仕組み)と合わせることで、毎日勝手に田んぼの中を泳ぎまわることに可能なのだそうです。

<アイガモとの違い>

アイガモから着想を得たロボだけに、アイガモとの違いも気になるところですが、それはズバリ「お米の味」だそうです。

アイガモは生き物なのでフンをします。それは田んぼの肥料になるものの、過多に肥料が入ってしまうことで、お米が淡白になってしまうディメリットあります。

アイガモロボはそれがないため、実際に食べ比べてみると味の違いは一味瞭然だそうです。

◾️実際に泳がせて見た

講義のあと、実際に田んぼに移動してアイガモロボを動かしてみました。

もうだいぶ稲も伸びて来たので窮屈そうでしたが、しっかりと水を濁しながら進んでいました。

動かして見ての反省点としては、水の深さがかなり重要になってくることでした。

田んぼの水は日々の天気で上下しますので、そういった意味で迂闊に水がなくなるとアイガモロボが動けなくなってしまう危険性がありました。

このことを踏まえて、来年はうちの田んぼで本格的にアイガモロボが泳ぐ姿をお見せできると思います。

まずは今年は、手で除草しながら美味しいお米作りを目指しますので、こちらもどうぞお楽しみに。

※昨年作ったお米は、ゲストハウスの松本亭一農舎の米ガチャポンで購入可能です。

<お知らせ 7月22日はボードゲームバーやってます>

7月22日(土)はフラワー長井線長井駅前のカフェ山ノ下の店内で、ボードゲームバー「ある世界」のバーマスターやっています。

リアルで農園もいいけど、ゲームで農園作って開拓して行くゲームも僕は好きです。ぜひ一緒にあそびましょう!

 

▲こんなゲームします。

ボードゲームカフェ&バー ある世界
時間18:30〜0:00(23:30ラストオーダー)
料金:1時間毎500円(最大1500円)
場所:山形県長井市栄町1-6

 

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