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まよ日が記かく

「実験的取り組み」という言葉を、失敗の言い訳にしない

こんにちは、まよひが企画の代表・佐藤です。

最近、Amazonプライムビデオで配信される「仮面ライダーアマゾンズ」にはまっています。

 

さて先日、東北芸術工科大学の学生さんが、「新しい働き方」というテーマのインタビューをするために、まよひが企画のオフィスを訪ねてきてくれました。

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▲創造力基礎演習の学生さんたちと、地域振興の仕事を語っているところ。

その中で、印象に残った質問が

「いつも地域振興のお仕事の中で、実験的な取り組みを提案されていますが。失敗とか怖くないですか?」

というものでした。

まよひが企画では、何処かでうまく行った方法を再現するのではなく、同じ成果を別の道筋で実現できないか考えて提案しているので、確かに毎回「実験的」、つまりはまだ成功するかは判明していない活動しています。

 

ただし、この実験的という言葉につて僕はしばしば使われ方に「失敗した時の言い訳に使われるていないか?」という疑問を持っていました。

実験的な活動ですと言えば、途中であきらめたときに実験だったからと言えてしまう。

根気づよく続けなくてはいけない事。

小さな修正を加えて進路変更していけば良いもの。

我慢の時期だったりする事柄。

必死に頭を下げて呼び込むべき機会。

そういったものをすべて諦めて、投げ出して、リセットしてしまう時に、この「実験的」という言葉が都合良く使われていないだろうか?

そんな違和感を長く感じていました。

なので今回のインタビューは、長年のもやもやにケリをつけるべく、こう答えました。 

 

正直に言うと、失敗は怖いです。

でも、実験的だから失敗するかもしれないというのは、誤りです。

実験的じゃない企画でも失敗する時は失敗します。

過去に成功した町おこしの方法を真似てやってもうまくいかない事なんてしばしばあります。

「実験的な取り組み」というのは、まだ試した事がないけれど

ちゃんと目標まで辿り着くルート(仮説)が自身が思い描けている状態で

それを確かめるために実践するということです。

ちゃんと目標までの道のりを考える事が僕の仕事の腕の見せ所でもあります。

だから、失敗は怖いけど、実験は楽しいです。

 

つまりは、

答えがよくわからないから、やってみながら考える。

よくわからないから手探りではじめてみる。

こういった類いのものは「実験的」とは言わないということです。

(冒険的ではあると思います。その取り組みは凄く良いと感じています。)

 

結局、実験的な取り組みがちゃんと成功するかどうかのカギは、実際に取り組んでいる人が、成功をイメージしているかどうかにかかっています。

本人が目標までのルートを描けていないのでは、何を実験しているのかさえ全くわからないまま、いつ失敗するのかに怯えながら、実験だったことを言い訳に投げ出すタイミングを待つだけになってしまいます。

 

なのでもしこれから、実験的な地域振興の取り組みを提案されたり、一緒にやらないかと誘われたときには必ず本人が何を目標に、どういった道のりを目指しているのかを、しっかり描けているかを確認する事をお勧めします。

(今までにない新しい取り組みや、差別化をはかる取り組みも同様です)

 

もちろん、目標までの道のりが描けていないなら、地域振興をしては駄目というわけではありません。

冒険的まちおこしだから出来る事、手探りだけどとりあえずやってみることで、新しい発見があるかもしれないですし、先が見えていないからこそ、冒険心を原動力に進めることだってあります。

それにはきっと、失敗を恐れない勇気と、ちょっとの失敗では傷つかないメンタリティーが必要でしょう。

 

そう言った意味では「実験的な地域振興」というのは、失敗を恐れて進む臆病さと、傷つく事をなるべく避けたいと思う弱さと付き合いながら、それでも地域の幸せを探るという、仕事のやり方なんだと感じています。

 

想いおこせば2012年に友人のフリーライター中道くんのインタビューでも、

「失敗を恐れながら、ちゃんと確信を持ったチャレンジをしていきたい」

と28歳の僕は言っていました。(>>人生は物語No.11

弱いけれどなんとか工夫と思考で楽しくしていくことは、僕にとって人生を通しての「実験」のひとつなのかもしれません。

 

終わり

 

■御礼■

サイトウケイスケ東京漂流記におこし頂きありがとうございました。

定員10名の予定が21名の参加があり、大変たのしいトークライブができました。

東北で育った僕らのアート小話を、また何処かでご披露させて頂ければ幸いです。

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▲会場は山形駅西口 レコードショップ&バーRAF-RECさんでした。

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